ChatGPTに自社を紹介させるLLMO対策とは?
AI検索が急速に普及する中、ChatGPTやGeminiに自社を推薦してもらうためのLLMO対策について、基本から実践方法まで解説します。
続きを読む →LLMO 2026.08.14
「AI検索に強いサイトをつくります」と訴求するWEB制作会社・SEO会社は、2026年現在かなりの数にのぼります。では、その会社自身のサイトは、AI検索向けにどこまで実装されているのでしょうか。
OTASUKE WEBでは2026年8月14日、LLMO対策・AI検索最適化サービスを提供する国内14社の公式サイトを対象に、実装状況を実測しました。この記事はその調査結果の全文です。
| 調査日 | 2026年8月14日 |
|---|---|
| 調査対象 | LLMO対策・AI検索最適化サービスを提供する国内14社の公式サイト。第三者メディアのLLMO対策会社比較記事に掲載されている企業から抽出(社名は非公開) |
| 調査手法 | 公開URLへのHTTPリクエストによる外形調査。/llms.txt・/llms-full.txt・/robots.txt・トップページHTMLを取得し、レスポンスコードと内容を機械的に判定 |
| 調査項目 | (1) llms.txtの設置有無と記述形式 (2) llms-full.txtの設置有無 (3) robots.txtにおけるAIクローラー指定の有無 (4) トップページのJSON-LD実装数 |
| 調査項目 | 14社の結果 |
|---|---|
| llms.txt を設置している | 7社(50.0%) |
| llms-full.txt を設置している | 0社(0%) |
| robots.txt でAIクローラーを明示している | 0社(0%) |
| トップページのJSON-LD平均実装数 | 1.1ブロック |
| トップページにFAQ構造化データがある | 1社(7.1%) |
調査した14社のうち7社(50.0%)がllms.txtを設置していました。llms.txtは、サイトの概要をLLM(大規模言語モデル)が読み取りやすいMarkdown形式で提供するファイルで、2024年に提唱された当時はほとんど普及していませんでした。
それが2026年8月時点で、LLMO対策を提供する会社の間では約半数まで広がっています。つまり「llms.txt対応しています」という訴求は、もはや差別化要素ではありません。制作会社を選ぶ側から見れば、これは「あって当然の最低ライン」に近づきつつあると考えたほうが実態に合っています。
一方で、詳細版にあたるllms-full.txtを設置していた会社は14社中0社でした。
llms.txtがサイトの目次にあたるのに対し、llms-full.txtはサービス内容・料金・実績・よくある質問といった中身そのものをまとめた詳細版です。AIがユーザーの質問に答えるとき、目次だけでは「この会社は何をいくらで提供しているのか」に答えられません。設置率が0%だったということは、この層の実装はまだ競争になっていないことを意味します。
robots.txtでGPTBot(OpenAI)・ClaudeBot(Anthropic)・PerplexityBot・OAI-SearchBot・Google-ExtendedといったAIクローラーに言及していた会社も、14社中0社でした。
これは見落とされやすい項目です。robots.txtにAIクローラーの記述がない場合、多くのクローラーは一般的なルールに従って動作しますが、「AIに読み取ってほしい」という意思をサイト側から明示できていない状態ではあります。AI検索での露出を狙うのであれば、少なくとも主要なAIクローラーの扱いを意図して決めておくべき項目です。
参考までに、OTASUKE WEBのrobots.txtでは以下の15種のAIクローラーに対して、アクセスを明示的に許可しています。
トップページに実装されたJSON-LD(構造化データ)のブロック数は、14社平均で1.1ブロックでした。内訳を見ると12社が1ブロック以下で、その中身もWebSite・Organization・BreadcrumbListといった基本情報にとどまるものが大半です。3ブロック以上を実装していたのは1社のみ、0ブロック(構造化データなし)の会社も1社ありました。
また、トップページにFAQ構造化データ(Question / Answer)を実装していたのは14社中1社でした。FAQ形式のデータは「質問」と「その答え」の対応が明示されているため、AIが回答を生成する際にそのまま材料にしやすい形式です。ここが手つかずの会社が多いことは、裏を返せば取り組む価値が大きい領域だとも言えます。
設置していた7社の中身を見ると、記述の方針が2つに分かれていました。
索引型は「どんなページが存在するか」をAIに伝える効果はありますが、「この会社は何をしていて、いくらで、どんな実績があるのか」は伝わりません。AIが答えを生成するために必要なのは後者の情報です。
llms.txtは設置して終わりではなく、要約型で事業内容を明示し、詳細はllms-full.txtに書くという組み合わせが、現時点では最も理にかなった構成だと考えられます。
今回の実測から見えたのは、LLMO対策の実装状況が「入口は普及したが、その先は空白」という状態にあることです。
制作会社を検討している方にとっては、これはそのまま見極めの基準になります。「LLMO対策できます」と言う会社があったら、その会社自身のサイトを確認してみてください。次の4点は、専門知識がなくてもブラウザだけで確認できます。
ブラウザのアドレスバーに「(その会社のドメイン)/llms.txt」と入力してください。テキストが表示されれば設置あり、404エラーならなしです。
同じ要領で「/llms-full.txt」を確認します。今回の調査では該当0社だった項目なので、ここが実装されている会社は実装レベルが一段高いと判断できます。
「/robots.txt」を開き、GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBot・Google-Extendedといった名称が書かれているかを確認します。
ページ上で右クリック→「ページのソースを表示」を選び、ブラウザの検索機能(Ctrl+F / ⌘+F)で「application/ld+json」を検索します。ヒット数がそのまま構造化データのブロック数です。1件だけなら基本情報のみの可能性が高く、複数あれば作り込まれていると判断できます。
本調査は公開URLへのHTTP取得による外形調査であり、以下の限界があります。
なお、社名を伏せているのは、本調査の目的が個社の優劣を論じることではなく、業界全体の実装水準を明らかにすることにあるためです。
OTASUKE WEBでは、llms.txt・llms-full.txtの設置、AIクローラーの制御、FAQ・HowTo・DefinedTermを含む構造化データの実装を、設計段階から組み込んだサイト制作を行っています。本記事で挙げた4つのチェックポイントは、ぜひこのサイト自体にも適用してみてください。AI検索時代に対応したサイトをご検討の方は、お気軽にご相談ください。